B型肝炎は、B型肝炎ウイルスが原因です。性行為でうつります。予防のためワクチンがあります。B型肝炎が慢性化することは少ないですが、まれに重症化することがあります。

C型肝炎は、C型肝炎ウイルスが原因です。C型肝炎は60-70%の確率で慢性化し、肝硬変や肝細胞がんを引き起こします。

梅毒感染の症状は4期に分かれており、自然に症状が消えることもあり、気づきにくく感染を広げてしまうケースがありますので注意が必要です。

第1期は感染後約3週間後に、外陰部、口、肛門、手指などの皮膚や粘膜に軟性下疳と呼ばれるしこりができます。足の付け根のリンパ節がはれることがあります。これらの症状はほとんどが数週間で消えてしまいます。

第2期は感染から約3か月後に、ピンク色の円形の湿疹（ばら疹）や赤茶色のイボのようなものが体や手足にできたり、脱毛したりします。3年ほど持続することがあり、これらの症状も消えてしまうことがほとんどです。

第3期は感染から約3年後に、結節性梅毒疹や皮下組織に大きなしこりができ、第4期は神経や心臓、血管、眼などに重篤な障害が出ます。

最近では、若い女性の間で梅毒患者が急激に増えている為、梅毒の早期検査を推奨しております。

HIV（Human Immunodeficiency Virus）というウイルスに感染することをHIV感染症といいます。体液（血液、精液、膣分泌液など）によってHIVに感染します。

エイズ（AIDS）は、HIV感染が進行し、免疫力が低下したことによる特殊な合併症が出現した状態のことです。日本語では後天性免疫不全症候群と言います。

国内では、もっとも感染者数の多い性感染症で、オーラルセックスによってのどに感染することもあります。おりものの増加、下腹部の痛み、頻尿、排尿時痛、不正出血などが見られますが、症状がない場合も多くあります。

自覚症状がない場合が多い感染症です。感染が放置されると尿道炎や卵管炎、子宮頸管炎を起こし、子宮外妊娠や不妊の原因となります。クラミジア感染の10％程に淋菌感染も合併しているといわれており、クラミジアと同時に検査を行うことを推奨しております。

トリコモナス原虫による感染症で、性行為による感染以外にも、浴槽、トイレなどでも感染する可能性があります。おりものの増加、におい、かゆみなどがあります。感染後1週間～2週間で発症することが多いといわれていますが、中には、数カ月にわたり無症状のまま経過することもあります。

カンジダというカビの一種が性器やその周囲にかゆみなどの症状を起こしている状態です。女性に多く、ヨーグルトのように乳白色で臭いのない独特なおりものが出るのが特徴です。

マイコプラズマは、性行為（セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キス）を感染します。性器のかゆみや異臭、尿道痛、のどの痛みなどの症状があります。

放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因などにつながる可能性があります。

ウレアプラズマは、性行為（セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キス）を感染します。性器のかゆみや異臭、尿道痛、のどの痛みなどの症状があります。

放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因などにつながる可能性があります。

ヒトパピローマウイルス（HPV）は症状が出ないウイルスのため、感染しても気づかないまま生活している方がほとんどです。しかし感染したウイルスの種類や場所、個人の体質によっては、がんや尖圭コンジローマが引き起こされる場合があります。